S・P・A

 みなさん、こんにちは、こんばんは。今回はサッカーの話です。スピード・ポイント・アタッカー(以下S・P・A)で日本代表は勝てる、と思うんですよ。スピードでポイントになるのは、欧州トップレベルの高さでポイントになる、いわゆる基準点型と呼ばれるC Fと似通った特徴を持っています。

 

 S・P・Aの特徴は、ピッチ上の縦幅何メートルもの奥行きで勝負できるところにあります。S・P・Aを使えば、よりスピードを重視したスキルの選手が選抜され、スピードを基軸とした基準点型の新しい形が見えるはずです。

 

 しかし、考えてみてください。スピードがある選手、と一概に言っても、それは100メートル走ってコンマ何秒という話です。ですから、基本的にはS・P・Aは機能しないかのように思われます。ですが、S・P・Aでなくては、高さの劣る日本人が勝つことはできなくなってしまう、というのも一つの事実なのです。

 

 基本的には、ヨーイドンでスタートしない、というのがあります。これは、相手が初動を起こす前に、味方の選手がボールを持つや否や、S・P・Aを敢行する、つまり、ヨーイドンでスタートしないことによって、イニシアチブを握る、という考え方です。実際、大きなメリットはあります。

 

 基準点型のC Fが数センチ単位の戦いをしているのに対し、S・P・Aは数メートル基準の戦いになる。これが大きなメリットです。ですが、もっとデメリットもあります。G Kです。S・P ・Aを無力化するのは、G Kの能力です。彼らは最も高さに優れていて、ポイントに侵入する能力が高いです。

 

 ですから、S・P ・Aにはフィジカル依存にとどまらない、奥行きのある戦術眼が必要です。サムライブルーの選手たちに、ぜひS・P・Aを実践してほしいと思っています。